インド政府がタイガーネット立ち上げる
【インド、デリー発 2010年1月7日】
インドのジャイラム・ラメシュ環境・森林担当国務大臣(専管)によって立ち上げられたウエブサイトによって、インドのトラ保護区の責任者や主任野生生物監視員がトラの死亡や密猟、押収に関する重要な情報を入力できるようになるだろう。
タイガーネット(www.tigernet.nic.in)は、トラやトラの保護区内のそのほかの保護種に関する死亡や密猟に関する最初の統合されたデータベースとなるだろう。
密猟対策を支援するためには、そうしたトラの死亡や密猟に関する正確な情報を集めることが不可欠である。
この新しいシステムによって、法執行担当官は、トラの死亡に関する情報を記録し、どこで密猟が起きているかそのパターンを監視し、そうした情報を使って密猟対策を強化することができる。
トラフィックは、インド政府の国立トラ保護当局(National Tiger Conservation Authority (NTCA)と協力して、この新しいウエブサイト立ち上げを手伝った。
こうした情報はウエブサイト上で公開されているが、フィールドで活動する担当責任者や主任野生生物監視員がトラに関する情報を入力するためにはログインする必要がある。
トラの死亡や死亡をめぐる状況を正確に報告することについて、当局公認からとNGOからの情報が矛盾することや、調べてわかったことが秘密にされていることに関する非難があり、インドでは論争が多い話題である。
新しいウエブサイトは、トラの死亡を報告するシステム全体をシンプルにして、密猟やその他、国内のトラの個体群が直面している脅威に関して、より正確により透明性の高い形で見せることを可能にすると期待される。検死解剖をはじめ、トラの死亡に関する詳細をアップロードできるように、自動リマインダーが担当職員に送られる。NTCAは冷凍保管施設を購入できるよう現在資金調達をしており、購入できれば完全な検死が実施されるまでトラの死体を保存しておくことができる。